日経平均小幅反落、65,606円で高安の振れ幅拡大 半導体安が重し 2026-08-07

日経平均小幅反落、65,606円で高安の振れ幅拡大 半導体安が重し 2026-08-07 株式投資

今日のマーケット概況

2026年8月7日の日経平均株価チャート(5分足) 終値65,607円

2026年8月7日(金)の日経平均株価は前日比76.55円安の65,606.71円で取引を終え、小幅ながら反落しました。終値だけを見れば0.12%の下げにとどまりましたが、日中は高値65,990.72円から安値64,651.49円まで1,300円超の値幅を伴う荒い展開となり、方向感を欠いたまま週末を迎えた一日でした。始値は65,746.13円と前日終値付近でのスタートでした。

前場は前日の米国株安を受けて上値の重い流れが続き、一時は安値圏まで押される場面がありました。米雇用統計を今晩に控え、積極的に持ち高を傾ける動きは限られ、後場にかけて下げ幅を縮小したものの、66,000円の節目回復には届きませんでした。

下げの主因は、前日のダウ平均が464ドル安と大きく崩れた米国市場の流れと、指数寄与度の大きい半導体関連の軟調でした。一方でUSD/JPYが158円台まで円安に振れたことは輸出関連の下支えとなり、指数全体の下落を小幅に押しとどめる格好となりました。

注目セクター・銘柄の動き

2026年8月7日の売買代金上位銘柄ヒートマップ(前日比)

本日は業種間の明暗がはっきり分かれました。上昇率では海運が平均+2.79%、電機が平均+2.79%と物色を集めた一方、指数インパクトの大きい半導体は平均-0.93%と重く、電力が平均-2.92%で最も売られました。半導体の一角が崩れたことが、指数の頭を抑える主因になったといえます。

個別では、その他製品の任天堂(7974)が+5.26%の8,043円と監視銘柄の上昇率トップに立ち、ゲーム関連への資金流入が目立ちました。電機では日立系の一角が買われ、6701が+3.67%の4,862円と堅調でした。半面、半導体では東京エレクトロン(8035)が-1.50%の54,500円、アドバンテスト(6857)が-2.25%の32,190円と、値がさ株の下落が指数の重しとなりました。電力の9501が-2.92%の521.30円まで売られた点も、ディフェンシブ物色が一巡したことを示しています。

全体として、円安を追い風にした輸出・電機・海運に資金が向かう一方、値がさ半導体が利益確定に押される、というローテーションが鮮明な一日でした。

為替・他指数の動向

為替市場ではUSD/JPYが158.32円と前日比0.71円の円安・ドル高(+0.45%)に振れました。158円台までドルが買い戻されたことは、自動車や電機など輸出関連の採算改善期待につながり、日経平均の下値を支える一因となりました。

米国株は前日、ダウ平均が53,885ドルと464ドル安(-0.85%)で大きく下げた一方、ナスダック総合は26,348ポイントと15ポイント安(-0.06%)、S&P500種は7,710ポイントと14ポイント安(-0.18%)にとどまり、下げの中心はハイテク以外の景気敏感株にありました。

恐怖指数とされるVIXは15.15と前日比0.66ポイント低下(-4.17%)し、警戒感はむしろ後退しています。米株安にもかかわらずVIXが落ち着いていたことが、東京市場で日経平均の下げが小幅にとどまった背景にあり、今晩の米雇用統計待ちで様子見に傾いた需給ともよく整合しています。

今日の仮想トレード結果

本日のペーパートレード(仮想取引)の結果です。取引6件(1勝5敗)。上位3銘柄を個別に振り返ります。

ここからは、システムが自動売買で実際に建てた仮想トレード(ペーパートレード)の振り返りです。本日は寄り付き高後の剥落を狙うショート戦略が中心でしたが、上放れの勢いを読み違え、ストップロスに次々と掛かる苦しい一日となりました。

三井物産(8031)

2026年8月7日の三井物産(8031)仮想トレード(分足・売買ポイント)
▲=買い ▼=売り ◆=決済(実際の売買ポイント)
2026年8月7日の三井物産(8031)株価チャート(日足)
売り4,871.1円 → 4,914.9円09:15 → 09:18400株-19,869円(-1.02%) 🔻

この銘柄は、寄り付きから基準比+2.25%まで買われた上昇の勢いが一巡すると見て、剥落狙いのショート(FADE_W1)で4,871.10円から売り上がりました。ところが下げるどころか買いが続き、わずか3分後に4,914.90円でストップロスが発動、-19,869円と本日最大の損失になりました。円安を背景にした商社株への資金流入が想定以上に強く、「上げ一巡」の判断が完全に早すぎたのが敗因です。エントリー時点で商社セクター全体の底堅さを軽視していた点は、後から見れば読めた失敗でした。

キリンホールディングス(2503)

2026年8月7日のキリン ホールディングス(2503)仮想トレード(分足・売買ポイント)
▲=買い ▼=売り ◆=決済(実際の売買ポイント)
2026年8月7日のキリン ホールディングス(2503)株価チャート(日足)
売り2,980円 → 3,004.8円09:15 → 09:23600株-17,035円(-0.95%) 🔻

ディフェンシブの食品株が基準比+1.81%まで浮いた局面を戻り売りと見て、2,980円からショートを仕込みました。しかし前日に決算銘柄として市場の話題を集めていた食品セクターに買いが残っており、8分後に3,004.80円でストップロス。-17,035円で撤退となりました。決算シーズンで物色が続く業種を逆張りショートの対象にした時点で、地合いと逆方向に賭けていたことになります。値動きの過熱だけを見て、なぜ買われているかの確認を怠ったのが反省点です。

味の素(2802)

2026年8月7日の味の素(2802)仮想トレード(分足・売買ポイント)
▲=買い ▼=売り ◆=決済(実際の売買ポイント)
2026年8月7日の味の素(2802)株価チャート(日足)
売り5,180円 → 5,224.1円09:15 → 09:38300株-15,103円(-0.97%) 🔻
売り5,173円 → 5,159円12:35 → 13:30300株+2,340円(+0.15%) 🔺

この銘柄では2度仕掛けました。1度目は基準比+1.65%の剥落狙いで5,180円からショートしましたが、23分後に5,224.10円でストップロス、-15,103円。ところが2度目、後場に基準比+2.27%まで一段高した場面(FADE_W2)で5,173円から売り直したところ、今度は時間経過とともにじりじり戻し、13:30の時間決済で5,159円、+2,340円とわずかに利益を確保できました。同じ銘柄・同じ発想でも、過熱が一段進んだ後場の方が剥落は素直に効いたわけで、前場の早すぎたエントリーとの差が結果を分けました。1回目の損失は、上昇の初速をピークと勘違いした典型例です。

本日のまとめ

銘柄方向エントリー決済株数時刻損益
三井物産(8031)売り4,871.1円4,914.9円400株09:15→09:18-19,869円 🔻
キリン ホールディングス(2503)売り2,980円3,004.8円600株09:15→09:23-17,035円 🔻
味の素(2802)売り5,180円5,224.1円300株09:15→09:38-15,103円 🔻
味の素(2802)売り5,173円5,159円300株12:35→13:30+2,340円 🔺
東レ(3402)売り1,347.5円1,352.5円1,400株12:35→13:30-9,268円 🔻
日立製作所(6501)売り5,559.7円5,575円300株12:35→13:30-6,594円 🔻
合計 6件|1勝5敗-65,529円(-2.47%)

今日の話題銘柄

本日、東証で最も売買代金を集めたのはフジクラ(5803)でした。終値は5,183円と前日比589円高(+12.82%)、売買代金は約6,070億円に達しています。後場に今期2度目となる業績予想の上方修正を発表したことが急動意につながり、電線・光ファイバー関連への物色を一段と強めました。

中小型株ではイチケン(1847)がストップ高となり、終値3,260円(+501円・+18.16%)を付けました。2027年3月期が一転して最高益更新へと上方修正されたことが買い気配を呼び込んでいます。一方、これまで人気だったレーザーテック(6920)は大幅続落し、終値5,551円(-870円・-13.55%、売買代金約2,011億円)と急落しました。最終益は16%増の最高益予想ながら、今期ガイダンスがネガティブ視され、期待の高かった分だけ失望売りが膨らんだ格好です。

来週の注目イベント

週明け8月10日(月)は決算発表が集中する一日となります。物語コーポレーション(3097)の4Q、ワコールホールディングス(3591)の1Q、マツキヨココカラ&カンパニー(3088)の1Q、ショーボンドホールディングス(1414)の4Qなど、計75社が発表を予定しています。発表内容は週明けの各銘柄の株価に直接影響するため、保有・監視銘柄が対象に含まれる場合は事前の確認が欠かせません。

経済指標では、本日の夜21:30に7月分の米雇用統計という最重要イベントが控えています。この結果は週明けの東京市場の地合いを左右する可能性が高く、さらに8月12日(水)21:30には7月分の米消費者物価指数(CPI)の発表も予定されています。米国の金融政策を占う指標が連続するため、来週前半は為替と米金利の動向に神経質な展開が想定されます。

週明けの展開予想

2026年8月7日の日経平均株価チャート(日足90日) 終値65,607円

本日の日経平均は66,000円の節目回復に届かず、上値の重さを確認した一方、安値64,651円からは大きく切り返しており、65,000円台後半では押し目買いも入っています。65,000円を下値支持、66,000円を上値抵抗とするレンジ内での方向感探しが続きそうです。心理的節目である6万円ラインまでにはなお距離があり、当面は下値不安の限られた地合いといえます。

ただし週明け8月10日(月)は、今晩の米雇用統計と多数の国内決算という二つの材料を消化しての取引開始となります。米雇用統計の結果次第では、USD/JPYの158円台からの振れが輸出関連や指数寄与の大きい半導体の動きに波及する点が意識されます。半導体株がレーザーテック(6920)の急落を引きずるのか、フジクラ(5803)のような好業績株に資金が向かうのか、物色の中心がどこに移るかに注目が集まる週明けとなりそうです。

今日の株価関連ニュースまとめ

政府・日銀による為替介入を巡っては、4月30日に6兆円超の規模で実施されていたことが伝わりました。過去の大規模介入の実像が明らかになったことで、足元の158円台という円安水準に対する当局の姿勢が改めて意識されそうです。

企業倒産に関する報道も相次ぎました。全東信が破産し539億円超が焦げ付く可能性が指摘されたほか、従業員の「退職」を引き金とした倒産が最多ペースで増えているとの調査も伝わっています。人手不足が経営の重荷となる構図が鮮明で、内需関連の業績を見るうえで見過ごせない論点です。

このほか、プルデンシャルが顧客面談を録音する方針を打ち出したこと、大手企業でボーナスが増える一方で格差が広がっているとの報道もありました。賃金と物価を巡る動向は、今晩の米雇用統計とあわせて個人消費関連銘柄の地合いを左右する材料として押さえておきたいところです。

免責事項

本記事は情報提供を目的としたものであり、特定銘柄の売買を推奨・勧誘するものではありません。掲載している株価・指標等のデータは記事作成時点のものであり、その正確性・完全性を保証するものではありません。投資の最終判断はご自身の責任でお願いいたします。詳しくは免責事項をご覧ください。

出典: 株価・指標データは Yahoo!ファイナンス、J-Quants API、日本取引所グループ公表資料等を基に作成しています。記事中の「仮想トレード」は実際の資金を用いないペーパートレード(検証記録)です。

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