8月第1週(2026/08/03〜2026/08/07)の日本株市場まとめ

8月第1週(2026/08/03〜2026/08/07)の日本株市場まとめ 株式投資

今週のマーケット概況

8月第1週の日経平均株価チャート(週間5分足)

8月第1週(2026年8月3日から8月7日)の日経平均は、週初値63,834.95円に対して週終値65,606.71円で取引を終え、週次では1,244.69円高(プラス1.93%)と続伸しました。週間の高値は66,302.52円、安値は62,703.47円で、値幅は3,500円超と荒い一週間だったことがわかります。出来高は連日おおむね1億9,000万株から2億株台で推移し、活況を保ちました。

週の流れを日ごとに振り返ると、月曜は607.12円安(マイナス0.94%)と売りが先行して62,000円台まで下押ししましたが、火曜は202.63円高(プラス0.32%)と小反発しました。相場を一変させたのが水曜で、2,342.91円高(プラス3.66%)の急騰となり、一気に66,300円台を回復しました。もっとも上値追いは続かず、木曜は617.18円安(マイナス0.93%)、金曜も76.55円安(マイナス0.12%)と、水曜の上げ幅の一部を吐き出しています。

週を通した主要ドライバーは、前半の調整局面から水曜に米国株高と円安を追い風とした買い戻しが一気に入った点にあります。週後半は高値警戒感から利益確定売りに押される展開で、上昇の勢いを保ちつつも上値の重さも同時に確認する週となりました。

今週の注目セクター・銘柄

2026年8月7日時点の日経平均株価チャート(日足90日)

週次のセクター騰落率では、機械がプラス7.44%、鉄鋼がプラス7.37%、ITがプラス4.92%と、景気敏感株と成長株の両方が買われる格好となりました。水曜の急騰局面で出遅れていた重厚長大セクターに資金が向かった流れが数字にも表れています。一方で下位は陸運がマイナス5.85%、不動産がマイナス1.54%、自動車がマイナス1.04%と、内需・ディフェンシブ寄りの一角が売られました。金利や為替の変動に対する感応度の違いが、上位と下位のコントラストを生んだ一週間です。

個別では、ルネサスエレクトロニクス(6723)が週間プラス9.15%の3,757円と半導体の中でも突出した上昇を見せ、LINEヤフー(4689)もプラス8.24%の483.60円と値を飛ばしました。三菱重工業(7011)はプラス7.44%の4,044円、日本製鉄(5401)はプラス7.37%の697.50円と、機械・鉄鋼の代表格が指数上昇をけん引しています。反対にスズキ(7269)はマイナス6.23%の1,956円、東日本旅客鉄道(9020)はマイナス5.85%の3,461円と大きく下げ、トヨタ自動車(7203)もマイナス2.84%の2,980円と自動車株の重さが目立ちました。円安局面でも自動車が振るわなかった点は、今週の相場の見どころの一つです。

今週の為替・他指数の動向

為替はドル円が週初157.70円から週終158.38円へと0.68円のドル高・円安(プラス0.43%)で着地しました。週を通じて158円台が上値の目安として意識され、この円安が水曜の輸出関連株を含めた買い戻しを後押しする一因となりました。

米国株はそろって堅調でした。ダウ平均は52,759.06から53,885.10へ1,126.04ポイント高(プラス2.13%)、S&P500は7,504.78から7,709.96へ205.18ポイント高(プラス2.73%)、ナスダック総合は25,452.66から26,348.35へ895.69ポイント高(プラス3.52%)と、ハイテク主導で上昇しました。日経平均が水曜に急伸した背景には、こうした前日までの米国株高が下地としてあったことが読み取れます。

投資家の警戒感を示すVIXは16.03から15.29へと0.74ポイント低下(マイナス4.62%)し、市場のリスク許容度が週を通じて改善したことを裏づけています。株高・低ボラティリティ・緩やかな円安という組み合わせが、今週の上昇基調を支えた構図といえます。

今週の仮想トレード実績

本日のペーパートレード(仮想取引)の結果です。取引25件(9勝16敗)。上位3銘柄を個別に振り返ります。

HOYA(7741)

2026年8月7日時点のHOYA(7741)株価チャート(日足)
売り25,060円 → 24,699.8円8/3 09:15 → 10:30100株+33,034円(+1.32%) 🔺
売り25,600円 → 25,115円8/4 09:16 → 10:30100株+45,457円(+1.78%) 🔺

HOYA(7741)は今週もっとも安定して狙えた一角でした。私は主力の値がさ株が寄り付き後にいったん上げを消しやすい点に注目し、月曜・火曜と連日で寄り付き直後の戻りを空売りで捉える方針を取りました。月曜は25,060円から24,699.80円へ、火曜は25,600円から25,115円へと、いずれも前場のうちに素直に下押ししてくれたため、10時30分の時間決済ルールにきれいに乗せることができました。値がさゆえに一株あたりの値幅が大きく、方向さえ合えば効率よく取れると読めた点が奏功しました。逆に読み切れなかったのは日中の切り返しの強さで、午後まで持ち越していれば結果は違っていた可能性があり、時間で機械的に手仕舞う設計に助けられた面は否めません。

りそなホールディングス(8308)

2026年8月7日時点のりそなホールディングス(8308)株価チャート(日足)
売り2,260.6円 → 2,197.8円8/3 09:15 → 10:30800株+48,100円(+2.66%) 🔺

りそなホールディングス(8308)は月曜に空売りで捉え、2,260.60円から2,197.80円まで2.66%の下落を74分で取り切ることができました。前週まで上昇していた銀行株が週初の地合い悪化で利益確定に押されると見て、寄り付きの高値づかみを避けつつ戻りを売る形で入った判断が今週はかみ合いました。金融セクターは週間ではプラス1.25%とプラス圏でしたが、月曜時点では全体が売られる中で銀行株も例外ではなく、その初動の弱さを取れたのが大きかったと感じています。ただし水曜以降の急反発までは同じ発想を引っ張れず、上昇転換のタイミングを事前に織り込めなかった点は正直に認めるべきところです。

第一三共(4568)

2026年8月7日時点の第一三共(4568)株価チャート(日足)
売り2,614.9円 → 2,544円8/3 09:15 → 10:30700株+47,463円(+2.59%) 🔺

第一三共(4568)も月曜の下押しを空売りで捉え、2,614.90円から2,544円へ2.59%の下落を74分で取ることができました。医薬品は週間ではほぼ横ばい圏でしたが、週初の全面安局面ではディフェンシブ銘柄も一様に売られやすく、その初動の緩みを狙った形です。りそなと同様に、月曜という一日の弱い地合いをうまく空売りに転換できたことが、週前半の好結果につながりました。一方で、水曜の急騰を境に同じ空売り目線が通用しなくなったのは各銘柄に共通する反省点で、地合いが上向いた後の切り替えの遅れが週後半の失速に表れています。

今週のまとめ

銘柄方向エントリー決済株数時刻損益
りそなホールディングス(8308)売り2,260.6円2,197.8円800株8/3 09:15→10:30+48,100円 🔺
HOYA(7741)売り25,060円24,699.8円100株8/3 09:15→10:30+33,034円 🔺
第一三共(4568)売り2,614.9円2,544円700株8/3 09:15→10:30+47,463円 🔺
三井住友フィナンシャル(8316)売り6,526.1円6,581.9円300株8/3 12:35→12:45-19,099円 🔻
三菱電機(6503)売り5,543.7円5,588円300株8/3 12:35→12:49-15,294円 🔻
ゆうちょ銀行(7182)売り3,049円3,075円600株8/3 12:35→12:50-17,805円 🔻
HOYA(7741)売り25,600円25,115円100株8/4 09:16→10:30+45,457円 🔺
京セラ(6971)売り3,602.8円3,633円500株8/4 09:16→09:31-17,271円 🔻
日立製作所(6501)売り5,356.8円5,328円300株8/4 09:16→10:30+6,717円 🔺
住友ファーマ(4506)売り1,236.8円1,243.5円1,600株8/4 12:36→13:30-13,101円 🔻
富士電機(6504)売り13,950円14,073.4円100株8/4 12:36→13:18-14,021円 🔻
積水化学工業(4204)売り2,637円2,625円700株8/4 12:36→13:30+6,190円 🔺
旭化成(3407)売り1,628円1,623円1,200株8/5 09:15→10:30+3,659円 🔺
マツダ(7261)売り1,135.8円1,138.5円1,700株8/5 12:35→13:30-6,910円 🔻
KDDI(9433)売り2,834円2,837.5円700株8/5 12:35→13:30-4,832円 🔻
ソフトバンク(9434)売り228.8円228.9円8,700株8/5 12:35→13:30-3,259円 🔻
ジーエス・ユアサ(6674)売り5,513.7円5,540円300株8/6 12:35→13:31-9,880円 🔻
スズキ(7269)売り1,969.5円1,969.5円1,000株8/6 12:35→13:31-2,363円 🔻
三菱重工業(7011)売り4,018円3,997円400株8/6 12:35→13:31+6,476円 🔺
三井物産(8031)売り4,871.1円4,914.9円400株8/7 09:15→09:18-19,869円 🔻
キリン ホールディングス(2503)売り2,980円3,004.8円600株8/7 09:15→09:23-17,035円 🔻
味の素(2802)売り5,180円5,224.1円300株8/7 09:15→09:38-15,103円 🔻
味の素(2802)売り5,173円5,159円300株8/7 12:35→13:30+2,340円 🔺
東レ(3402)売り1,347.5円1,352.5円1,400株8/7 12:35→13:30-9,268円 🔻
日立製作所(6501)売り5,559.7円5,575円300株8/7 12:35→13:30-6,594円 🔻
合計 25件|9勝16敗+7,732円

来週の注目イベント

来週は決算発表が本格化します。提供データの範囲では8月10日に日本化学工業(4092)、物語コーポレーション(3097)、日本甜菜製糖(2108)、ワコールホールディングス(3591)、セントラル硝子(4044)、meito(2207)といった東証プライム上場企業の四半期決算が予定されています。物語コーポレーション(3097)は本決算にあたり、通期の着地と来期見通しに関心が集まりそうです。

経済指標では、まず本日の夜21時30分に7月分の米雇用統計が発表されます。雇用者数の増減と失業率、平均時給の動向は米金融政策の方向性を左右する最重要指標であり、週末から週明けにかけての為替と株価に影響する可能性があります。さらに来週は8月12日の水曜21時30分に7月分の米消費者物価指数(CPI)の発表が控えています。インフレの鈍化ペースを確認するうえで見逃せないイベントであり、この二つの結果が来週前半の相場のトーンを決める材料になりそうです。

来週の展開予想

週足では日経平均が1.93%高と続伸し、週終値65,606.71円で着地しました。もっとも週の高値66,302.52円からは反落しての引けであり、目先は66,000円台を回復できるかが上値の焦点になります。今週の高値である66,302.52円は当面の上値抵抗として意識される水準で、ここを明確に上抜けられるかどうかが上昇継続の分岐点となりそうです。

下値については、水曜の急騰前の攻防となった63,000円台前半、とりわけ週安値62,703.47円が下支えの目安として意識されます。週初値63,834.95円や心理的節目の65,000円も、当面の売買が交錯しやすい水準です。テクニカル面では、水曜に大陽線をつけた後に上ヒゲを残しつつ横ばいで引けた形状であり、上昇の勢いと高値警戒感が拮抗している状態と読み取れます。

来週は米雇用統計と米CPIという二つの重要指標を消化する週であり、その結果次第で為替とハイテク株が動き、指数全体の方向感が定まりやすい局面です。円安基調が続くかどうか、そして米国株の上昇が一服するか継続するかが、日本株の上値追いの持続力を測るうえでの観点となります。なお本稿は特定の売買を推奨するものではなく、あくまで週間の値動きを客観的に整理したものです。

今週の株価関連ニュースまとめ

今週は為替と金融をめぐる話題が相場の背景で存在感を示しました。政府・日銀による4月30日の6兆円超の為替介入が改めて取り上げられ、円相場の水準に対する当局の姿勢が意識される一週間でした。今週のドル円が158円台まで円安に進んだこととあわせて考えると、介入警戒と円安圧力のせめぎ合いが続いている構図がうかがえます。

信用不安に関するニュースも目立ちました。全東信の破産で539億円超が焦げ付く可能性があるとの報道や、従業員の退職を理由とする倒産が過去最多ペースにあるという指摘は、企業金融や人手不足という構造的な課題を映し出しています。プルデンシャルが顧客面談を録音する方針を打ち出したことや、大手企業のボーナス増の裏で広がる格差の話題は、金融サービスと家計をめぐる関心の高さを示すものです。

このほか、西鉄の駅で不適切な音声が流れ被害届が検討されている件や、韓国カフェが日本に相次いで進出している背景といった生活・消費関連の話題も報じられました。個別の株価インパクトは限定的ながら、消費者心理やサービス業のトレンドを読むうえで参考になる話題として、週間の地合いの一断面を形づくっています。

免責事項

本記事は情報提供を目的としたものであり、特定銘柄の売買を推奨・勧誘するものではありません。掲載している株価・指標等のデータは記事作成時点のものであり、その正確性・完全性を保証するものではありません。投資の最終判断はご自身の責任でお願いいたします。詳しくは免責事項をご覧ください。

出典: 株価・指標データは Yahoo!ファイナンス、J-Quants API、日本取引所グループ公表資料等を基に作成しています。記事中の「仮想トレード」は実際の資金を用いないペーパートレード(検証記録)です。

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