今週のマーケット概況

2026年6月29日から7月3日にかけての日本株市場で、日経平均株価は週初値69,609.88円から週終値69,744.07円へ、週間では+383.19円(+0.55%)の小幅高で着地しました。方向感としては上値を試しながらも大きく崩れずに耐えた一週間で、週の高値は71,962.34円、週の安値は67,609.49円と、値幅は4,000円を超える荒い振れ幅を伴いました。
日々の流れを振り返ると、月曜(6月29日)は終値69,468.11円と+0.15%の小幅高で静かに始まり、火曜(6月30日)は+0.86%、水曜(7月1日)は+0.59%と3営業日続伸して70,474.96円まで上値を伸ばしました。ところが木曜(7月2日)は-1,741.81円(-2.47%)と急落して68,733.15円まで水準を切り下げ、週前半の上昇分を一気に吐き出します。金曜(7月3日)は一転して+1,010.92円(+1.47%)と大きく反発し、70,000円の大台をうかがう水準まで値を戻して取引を終えました。
出来高は概ね1億6,000万株から1億8,200万株台で推移し、週を通した売買エネルギーは平常圏でした。週前半の楽観、木曜の急落、金曜の切り返しという三段階の展開が交錯し、週間の騰落率は小幅ながらも中身は変動の大きい相場だったと言えます。
今週の注目セクター・銘柄

週次のセクター騰落率(代表銘柄平均、週初比)では、その他製品が+8.24%で首位に立ち、ITが+7.33%、機械が+6.31%、電機が+5.63%、化学が+5.61%と続き、グロース色の強い業種が総じて堅調でした。一方で下位は海運が-0.76%、食品が-0.25%と軟調で、上位と下位のコントラストが鮮明な一週間でした。半導体は平均+3.29%と、指数全体の上昇に対しては見劣りする位置にとどまっています。
個別では、野村総合研究所(4307)が+14.16%の大幅高となり終値4,910円、ソシオネクスト(6526)が+14.07%で終値2,874円、ローム(6963)が+11.38%で終値5,950円と、IT・半導体関連の一角が値を飛ばしました。楽天グループ(4755)も+10.69%の764円、日本電気(6701)が+9.83%の4,168円と、資金がテーマ性のある銘柄へ向かった様子がうかがえます。
対照的に、半導体試験装置のアドバンテスト(6857)は-9.54%と大きく下落して終値29,345円となり、同じ半導体でも銘柄間の格差が広がりました。海運では日本郵船(9101)が-1.03%の5,211円、商船三井(9104)が-0.50%の5,193円と揃って軟調で、木曜の急落局面で景気敏感株が売られやすかった構図が反映されています。
今週の為替・他指数の動向
為替はドル円が週初161.76円から週終161.05円へと-0.71円(-0.44%)の小幅な円高で推移しました。161円台を挟んだ膠着に近い値動きで、方向感を明確に示すほどの変化はなく、日本株にとっては追い風にも逆風にもなりにくい水準にとどまりました。
米国株は主要3指数が揃って上昇しました。ダウ平均は週初51,995.14から週終52,900.07へ+904.93(+1.74%)と最も強く、S&P500は7,391.88から7,483.24へ+91.36(+1.24%)、ナスダック総合は25,502.09から25,832.67へ+330.58(+1.30%)と、いずれも堅調に週を終えています。
投資家の警戒感を映すVIX指数は週初18.60から週終15.90へと-2.70(-14.52%)と大きく低下し、16を割り込む水準まで落ち着きました。米国株高とVIXの低下は世界的なリスク選好の回復を示す一方、日本株が木曜に急落してから金曜に戻した経緯とは温度差があり、国内固有の需給要因が週央の変動に効いていた可能性があります。
今週の仮想トレード実績
本日のペーパートレード(仮想取引)の結果です。取引26件(10勝16敗)。上位3銘柄を個別に振り返ります。
任天堂(7974)

私が今週もっとも手応えを感じたのは、任天堂(7974)を空売りで攻めた場面でした。7,323円で新規に売りから入り、302分という長い時間をポジションを保有したまま引きつけ、7,137円で15時20分のデイトレ強制決済まで持ち切りました。値幅にして+2.42%を取れた形で、週を通して重かった値動きに素直に乗れたのが大きかったと感じています。序盤で焦って利益確定せず、下方向のトレンドが続くと判断して握り続けた点が結果につながりました。読めたのは日中の戻りが限定的だったことで、逆に急落を捉えきれたわけではなく、時間をかけて薄く削る展開だった点は覚えておきたいところです。
ソニーグループ(6758)

ソニーグループ(6758)では、3,475円で買いから入った直後にわずか1分でストップロスに掛かり、3,330円で撤退する厳しい結果となりました。-4.29%という一撃はこの週で最も痛い損失で、エントリーとほぼ同時に価格が下へ滑り落ちる展開に対応する余地がありませんでした。上昇を見込んで順張りのつもりで入ったものの、木曜から金曜にかけての値動きの荒さを甘く見ていたと反省しています。読めなかったのは寄り付き直後のボラティリティの大きさで、同じ強い銘柄でもエントリーの間合いひとつで真逆の結果になることを痛感しました。
三井物産(8031)

三井物産(8031)は同じ空売り方向で二度手掛けましたが、内容は対照的でした。一度目は4,546円で売ったところを25分でストップに掛かり、4,633円で-2.03%の損切りを強いられました。逆行の速さに対して損切り幅の設定が浅く、上放れに巻き込まれた形です。二度目は4,621円で仕切り直し、313分保有して4,621円と実質横ばいのまま15時20分の強制決済を迎えました。同じ銘柄・同じ方向でも、入る時間帯とその後の値動きで損益が大きく変わることが分かった一方、二度目は方向性を取り切れず膠着に付き合っただけに終わり、エントリー根拠の甘さが残りました。
今週のまとめ
| 銘柄 | 方向 | エントリー | 決済 | 株数 | 時刻 | 損益 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 日本製鉄(5401) | 買い | 535.6円 | 534.3円 | 100株 | 7/2 09:33→11:02 | -194円 🔻 |
| 東京電力ホールディングス(9501) | 買い | 455.9円 | 456.8円 | 100株 | 7/2 09:46→11:05 | +35円 🔺 |
| 日本製鉄(5401) | 買い | 540.8円 | 534.5円 | 100株 | 7/2 11:02→11:04 | -695円 🔻 |
| 日本製鉄(5401) | 買い | 540.8円 | 535.8円 | 100株 | 7/2 11:04→11:05 | -565円 🔻 |
| 日本製鉄(5401) | 買い | 540.6円 | 537.5円 | 100株 | 7/2 11:05→11:06 | -375円 🔻 |
| 東京電力ホールディングス(9501) | 買い | 459.4円 | 456.6円 | 100株 | 7/2 11:05→11:06 | -335円 🔻 |
| 日本製鉄(5401) | 買い | 540.9円 | 538円 | 100株 | 7/2 11:06→11:08 | -355円 🔻 |
| 東京電力ホールディングス(9501) | 買い | 459.8円 | 456.3円 | 100株 | 7/2 11:06→11:08 | -405円 🔻 |
| 日本製鉄(5401) | 買い | 538.1円 | 540.9円 | 100株 | 7/2 11:23→15:20 | +215円 🔺 |
| 東京電力ホールディングス(9501) | 買い | 457.5円 | 459.2円 | 100株 | 7/2 11:23→15:20 | +115円 🔺 |
| 武田薬品工業(4502) | 買い | 5,259円 | 5,274円 | 100株 | 7/3 09:16→15:17 | +868円 🔺 |
| 三井物産(8031) | 売り | 4,546円 | 4,633円 | 100株 | 7/3 09:16→09:41 | -9,251円 🔻 |
| 東京海上ホールディングス(8766) | 買い | 7,485円 | 7,580円 | 100株 | 7/3 09:16→10:18 | +8,596円 🔺 |
| スズキ(7269) | 売り | 2,085.5円 | 2,103.5円 | 100株 | 7/3 09:30→09:51 | -2,051円 🔻 |
| 伊藤忠商事(8001) | 売り | 1,907円 | 1,886円 | 100株 | 7/3 09:31→15:21 | +1,872円 🔺 |
| 富士フイルム HD(4901) | 売り | 3,540円 | 3,570円 | 100株 | 7/3 09:32→10:26 | -3,427円 🔻 |
| 日本製鉄(5401) | 売り | 549.5円 | 542円 | 300株 | 7/3 09:32→15:21 | +2,054円 🔺 |
| セブン&アイ・HD(3382) | 売り | 2,039.5円 | 2,000円 | 100株 | 7/3 09:36→15:21 | +3,708円 🔺 |
| 野村ホールディングス(8604) | 売り | 1,452円 | 1,466円 | 100株 | 7/3 09:37→10:25 | -1,575円 🔻 |
| 三井住友フィナンシャル(8316) | 売り | 6,594円 | 6,573円 | 100株 | 7/3 09:37→15:21 | +1,310円 🔺 |
| ソニーグループ(6758) | 買い | 3,475円 | 3,330円 | 100株 | 7/3 09:42→09:43 | -14,908円 🔻 |
| オリエンタルランド(4661) | 買い | 2,556円 | 2,556円 | 100株 | 7/3 09:45→15:21 | -307円 🔻 |
| 三井物産(8031) | 売り | 4,621円 | 4,621円 | 100株 | 7/3 10:07→15:21 | -555円 🔻 |
| 任天堂(7974) | 売り | 7,323円 | 7,137円 | 100株 | 7/3 10:18→15:21 | +17,732円 🔺 |
| スズキ(7269) | 買い | 2,116.5円 | 2,116.5円 | 100株 | 7/3 10:25→15:21 | -254円 🔻 |
| 本田技研工業(7267) | 買い | 1,536円 | 1,527円 | 100株 | 7/3 10:26→15:21 | -1,084円 🔻 |
| 合計 26件|10勝16敗 | +169円 | |||||
来週の注目イベント
来週については、提供データの範囲では主要な決算発表の予定は確認できていません。決算というカタリストが乏しい局面では、個別材料よりもマクロ環境や需給が相場全体の方向を左右しやすくなります。
一般的に月初から中旬にかけては、国内では機械受注や景気ウォッチャー調査などの経済指標、海外では米国の雇用関連統計や物価指標が市場の関心を集めやすい時期にあたります。今週は長期金利が一時2.81%と1997年5月以来の水準まで上昇したことが伝わっており、金利の先高観が続くかどうかは、金融株やグロース株の相対的な強弱を見るうえで注目される論点です。あわせて米国株の堅調さとVIXの低下が続くのか、木曜のような急落が再び国内固有の要因で起きるのかを、来週も冷静に見極める必要があります。
来週の展開予想
週間では+0.55%と小幅ながら上昇を維持し、金曜に70,000円の大台をうかがう水準まで戻して終えたことで、当面の焦点は70,000円という心理的な節目を明確に上抜けて定着できるかどうかに移ります。ここを固められれば、今週の高値71,962.34円が次に意識される上値の目安となります。
反対に、木曜に一時つけた週安値67,609.49円は下値の支持帯として意識される水準です。今週は高値と安値の差が4,000円を超えており、方向感が定まりきらないなかで値動きが大きくなりやすい地合いが続いています。3営業日続伸のあとに-2.47%の急落を挟み、翌日に+1.47%と取り返す往来相場だったことを踏まえると、来週も上下いずれかに一方的に振れるより、節目を挟んだ振れの大きい展開が続く可能性が意識されます。
セクター面では、その他製品やITなどグロース株が主導した今週の物色が継続するのか、それとも金利上昇を背景に金融株へ資金がシフトするのかが、指数の中身を見るうえでの分岐点になります。いずれにせよ本記事は特定銘柄の売買を促すものではなく、客観的な水準の整理にとどめます。
今週の株価関連ニュースまとめ
今週の材料で相場全体への影響が大きいのは、長期金利が一時2.81%と1997年5月以来の高水準をつけたニュースです。金利の先高観は金融株には追い風となる一方、割高感の意識されやすいグロース株には重しとなりやすく、今週後半の変動の一因となった可能性があります。
生活・企業関連では、ゆうパックが平均約10%の値上げに踏み切ると伝わり、物流コストの上昇が幅広い業種の採算に波及する構図が改めて示されました。小売ではパルコが夏セールを中止したこと、セブンがリサイクル委託料で未払いを指摘されたこと、在留資格の厳格化が飲食店の人手に影響していることなど、消費と人手不足に関する話題が続き、内需関連の逆風を映しています。
海外ではテスラが米国で6人乗りのモデルYLを発売するとのニュースがあり、電気自動車をめぐる競争の動きが伝わりました。個別の宝くじの話題なども含め、今週は相場を大きく動かす単一の巨大材料よりも、金利上昇という地合いの土台とコスト増・人手不足という内需のテーマが積み重なった一週間だったと整理できます。


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