今日のマーケット概況

2026年7月29日(水)の日経平均株価は前日比930円73銭安の61,434円19銭で取引を終え、1.49%の下落となる大幅反落でした。半導体株の急落が指数全体を押し下げ、終値ベースで6万1千円台前半まで水準を切り下げています。
始値は62,734円68銭とほぼ横ばいで寄り付いたものの、前場から半導体関連への売りが強まり、下値模索の展開となりました。安値は60,448円90銭まで沈み、6万円の心理的節目に接近する場面もありました。その後は自動車株の買いに支えられて下げ渋り、後場は安値圏でのもみ合いに終始しています。高値は63,138円04銭で、日中値幅は2,600円超と荒い一日でした。
前日の米国市場ではダウが上昇した一方、ナスダックが小幅安となり、ハイテク株の重さが東京市場にも波及しました。韓国半導体大手の決算を受けた売りが業種全体に広がった点が、この日最大のドライバーとなっています。
相場の明暗を分けた業種と個別材料

この日は半導体と自動車で明暗がくっきり分かれました。半導体セクターは代表銘柄平均で7.12%安と全業種で突出した下落となり、指数の重しとなっています。中でも村田製作所(6981)は12.89%安の6,231円、東京エレクトロン(8035)は10.59%安の50,000円と、主力どころが軒並み二桁の下げに見舞われました。海外半導体企業の決算を受けた業績警戒が、セクター全体の売りにつながった格好です。
対照的に買われたのが自動車で、セクター平均は5.33%高と全業種の首位でした。トヨタ自動車(7203)は7.18%高の3,224円、日産自動車(7201)は6.16%高の358円20銭と大きく上昇しています。世界的なバリュー株シフトの流れが、割安に放置されていた自動車株への資金流入を促したとみられます。ソフトバンクグループ(9984)が6.95%安の4,741円と下げた点も含め、ハイテク売り・バリュー買いという資金の入れ替えが鮮明な一日でした。
為替は円強含み、米国株はまちまち
為替市場では、USD/JPYが163円52銭と前日比0.25円の円高・ドル安(0.15%)で推移しました。円がやや強含んだことは、輸出採算面で自動車株にとってわずかな向かい風ですが、この日はバリュー株買いの勢いが上回りました。
前日28日の米国市場は方向感が分かれました。ダウ平均は52,747ドルと537ドル高(1.03%上昇)と堅調だった一方、ナスダック総合は24,877と55ポイント安(0.22%下落)、S&P500は7,429と16ポイント高(0.21%上昇)とまちまちでした。ダウの上昇はバリュー株シフトを映す動きで、東京市場の自動車株高とも符合します。
投資家の不安心理を示すVIX指数は18.21と前日比0.46ポイント低下(2.46%下落)し、落ち着いた水準にありました。米国側の警戒感は限定的だった一方、東京市場は半導体の個別要因で大きく振れており、日経平均の下げは業種偏重の色彩が濃かったといえます。
今日の仮想トレード結果
本日のペーパートレード(仮想取引)の結果です。取引6件(0勝6敗)。上位3銘柄を個別に振り返ります。
ここからは当社が運用する日本株のペーパートレード(仮想取引)の結果を振り返ります。この日は自動車株を中心に戻り売りを狙う逆張りショートが軒並み逆行し、厳しい一日となりました。上位3銘柄を深掘りします。
本田技研工業(7267)


私はこの銘柄を、寄り付きからの上昇が基準比プラス1.74%まで伸びたところで「上げが剥落する」と読み、FADE_W1シグナルに沿ってショートでエントリーしました。しかし1,640円の売り建てに対し株価は素直に上を試し続け、23分後に1,653円50銭でストップロスが発動して損切りとなっています。誤算は、この日の自動車株高が一時的な過熱ではなく、世界的なバリュー株シフトという地合い要因に支えられていた点でした。トヨタが7%超の上昇となる強い流れの中で、同じ自動車の一角を逆張りで売ったこと自体が向かい風に逆らう形で、エントリー時点ではこの資金シフトの強さまでは読み切れていませんでした。
SUBARU(7270)


SUBARU(7270)も本田技研と同じFADE_W1の剥落ショートで、基準比プラス1.68%の位置から2,717円90銭で売り建てました。結果は23分保有で2,740円50銭のストップロス発動と、本田技研とほぼ瓜二つの負け方です。株探の材料でも「トヨタが一時7%超上昇、世界的なバリュー株シフトが自動車株の追い風」と伝わっており、まさにその追い風の真っ只中でセクター全体に逆らって売っていました。自動車という一つのテーマに複数のショートを重ねたことで、地合いが逆に振れたときのダメージが集中してしまった点が、この日の最大の反省です。
ヒューリック(3003)


ヒューリック(3003)は不動産の一角で、基準比プラス0.75%と上げ幅が小さい局面をFADE_W2で捉え、1,893円40銭でショートに入りました。上昇幅が控えめだった分だけ剥落を取りやすいと見込みましたが、31分後に1,909円でストップロスに達しています。不動産セクターは平均1.23%高と派手さはないものの底堅く、小幅な上げが崩れるどころかじりじりと切り上がる展開で、ストップの逆指値に届いてしまいました。上げ幅の小ささを「勢いの弱さ」と取り違え、地合いが全面的にリスクオンへ傾く日に売り目線を優先した判断が裏目に出ています。
本日のまとめ
| 銘柄 | 方向 | エントリー | 決済 | 株数 | 時刻 | 損益 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| キヤノン(7751) | 売り | 4,574円 | 4,589.8円 | 400株 | 09:15→10:30 | -8,519円 🔻 |
| 本田技研工業(7267) | 売り | 1,640円 | 1,653.5円 | 1,200株 | 09:15→09:38 | -18,571円 🔻 |
| SUBARU(7270) | 売り | 2,717.9円 | 2,740.5円 | 700株 | 09:15→09:38 | -18,113円 🔻 |
| サイゼリヤ(7581) | 売り | 8,350円 | 8,340円 | 200株 | 12:35→13:30 | -3円 🔻 |
| 東海旅客鉄道(9022) | 売り | 4,255.4円 | 4,289.6円 | 400株 | 12:35→13:05 | -15,731円 🔻 |
| ヒューリック(3003) | 売り | 1,893.4円 | 1,909円 | 1,000株 | 12:35→13:07 | -17,881円 🔻 |
| 合計 6件|0勝6敗 | -78,818円(-2.93%) | |||||
今日の話題銘柄
市場全体で最も物色を集めたのは東京エレクトロン(8035)でした。売買代金は約3,775億円と東証で最大規模に達し、この日の資金がいかにこの銘柄に集中したかを物語ります。ただし方向は下向きで、終値は920円安の50,000円と10.59%の急落でした。株探の材料では、韓国SKハイニックスの決算を受けて半導体関連が荒い値動きになったと伝えられており、海外勢の業績を映した売りが背景にあったとみられます。
下落率で目立ったのが村田製作所(6981)で、終値は922円安の6,231円と12.89%の急落、売買代金も約2,861億円に上りました。もっとも、この銘柄については明確な材料は伝わっておらず、半導体・電子部品全般に広がった売りに巻き込まれた面が大きいとみられます。一方、富士ピー・エス(1848)は68円高の705円でストップ高となりました。熊本での地震発生を受け、復興関連としての思惑買いが入ったと報じられています。
明日の注目イベント
明日7月30日(木)は、決算発表が本格化します。日本たばこ産業(2914)の2Qをはじめ、武田薬品工業(4502)、富士電機(6504)、日立建機(6305)、野村総合研究所(4307)など計74社が発表を予定しており、各社の内容次第で個別物色が活発になりそうです。
経済指標では、日本時間30日未明の午前3時にFOMC(米連邦公開市場委員会)の結果発表が控えます。政策金利の判断とその後のコメントは、為替と半導体を含むハイテク株の方向感に直結するだけに、明日の東京市場は寄り付きからこの結果を織り込む展開となります。さらに翌31日(金)には日銀金融政策決定会合の結果発表(展望レポート公表回)も控えており、週後半は金融政策イベントが連続する点に留意が必要です。
明日の展開予想

明日の日経平均は、この日に接近した6万円の心理的節目を維持できるかが最初の焦点となります。終値61,434円は日中安値の60,448円から切り返して終えたものの、大幅安で下向きの短期移動平均線を割り込む格好となっており、戻りの重さと下値の堅さの綱引きが続く地合いです。
半導体株は海外決算を受けた売りが一巡するかどうかが鍵で、下げ止まれば指数全体の下支えとなります。逆に自動車を中心としたバリュー株買いがどこまで続くかも相場の方向を左右します。加えて未明のFOMC結果という大きな不確実性を抱えるため、明日は結果が判明するまで様子見の姿勢が広がりやすく、その後は6万円ラインを挟んだ神経質な値動きに市場の関心が集まりそうです。上値では今日の高値63,138円が意識される一方、下値は6万円の攻防が焦点となります。
今日の株価関連ニュースまとめ
この日は熊本での地震が交通やライフラインに広く影響し、経済ニュースの中心となりました。鉄道やフライトの運行情報に乱れが生じ、九州の交通網やライフラインへの影響が伝えられています。物流や人の移動の停滞は、関連地域を地盤とする企業の業績に短期的な影響を及ぼす可能性があります。
企業関連では、イオン(8267)が従業員4人の安否が不明であると発表しました。従業員の安全確認が優先される局面で、被災地域での店舗運営にも影響が及ぶとみられます。また、安全を優先した電気・ガスの供給停止が行われ、その対応が課題として報じられています。
医療面では、熊本で46の医療機関が被災したと伝えられました。地震関連の思惑は富士ピー・エス(1848)のストップ高に見られたように一部の復興関連銘柄に波及しており、こうした災害ニュースが個別銘柄の物色テーマとして意識される展開が続きそうです。
免責事項
本記事は情報提供を目的としたものであり、特定銘柄の売買を推奨・勧誘するものではありません。掲載している株価・指標等のデータは記事作成時点のものであり、その正確性・完全性を保証するものではありません。投資の最終判断はご自身の責任でお願いいたします。詳しくは免責事項をご覧ください。
出典: 株価・指標データは Yahoo!ファイナンス、J-Quants API、日本取引所グループ公表資料等を基に作成しています。記事中の「仮想トレード」は実際の資金を用いないペーパートレード(検証記録)です。


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