7月第4週(2026/07/27〜2026/07/31)の日本株市場まとめ

7月第4週(2026/07/27〜2026/07/31)の日本株市場まとめ 株式投資

今週のマーケット概況

7月第4週の日経平均株価チャート(週間5分足)

2026年7月第4週(7月27日から7月31日)の日経平均株価は、週初値65,164.98円に対して週終値64,362.02円で取引を終え、週間では249.13円(マイナス0.39%)の小幅な下落となりました。数字だけを見ればほぼ横ばいの一週間ですが、その内実は激しく、週高値65,364.73円から週安値60,448.90円まで約5,000円という大きな値幅を伴う荒れた展開でした。今週の日経平均がなぜ小幅安に落ち着いたのか、その道筋を確認しておきます。

週の流れを追うと、月曜は前日比プラス320.04円(プラス0.50%)と底堅く始まりました。しかし火曜に急変し、マイナス2,566.27円(マイナス3.95%)と今週最大の下げを記録します。この日を境に出来高も膨らみ、水曜には264,100,000株まで拡大しました。水曜はマイナス930.73円(マイナス1.49%)と下値を探る動きが続き、この時点で週安値の水準まで押し込まれています。

もっとも、木曜はプラス433.24円(プラス0.71%)と下げ止まり、金曜にはプラス2,494.59円(プラス4.03%)という大幅な切り返しで一気に週初水準近くまで戻しました。週間を通じては、円急騰と政策イベントを巡る警戒が中盤の急落を招き、終盤にかけて過度な悲観が修正されたことで下落幅を圧縮した、振れ幅の大きい調整週だったと整理できます。

今週の注目セクター・銘柄

2026年7月31日時点の日経平均株価チャート(日足90日)

週次のセクター騰落率(週初比)では、明暗がくっきりと分かれました。上位は電機がプラス10.71%、食品がプラス10.43%、その他製品がプラス10.19%と続き、内需や電機の一角に資金が向かいました。一方で最下位は半導体のマイナス7.20%で、化学のマイナス5.58%、機械のマイナス4.59%、金融のマイナス3.35%がこれに続いています。円高進行を受けて金融が売られ、半導体が調整色を強めた構図が読み取れます。

個別では、上昇率トップがアドバンテスト(6857)のプラス12.28%(終値32,500円)でした。半導体セクター全体が売られるなかでの逆行高で、指数寄与度の高い値がさ株が終盤の切り返しを牽引したことがうかがえます。電機では富士通(6702)がプラス11.59%(終値3,659円)、日本電気(6701)がプラス11.56%(終値4,740円)、ソニーグループ(6758)がプラス11.09%(終値3,787円)と揃って二桁上昇し、セクター首位を押し上げました。

反対に下落が目立ったのは半導体関連です。ソシオネクスト(6526)はマイナス20.06%(終値1,912.50円)と週間で2割の急落となり、東京エレクトロン(8035)もマイナス11.43%(終値55,500円)と大きく水準を切り下げました。化学の信越化学工業(4063)はマイナス13.46%(終値5,800円)で、円高と業績見通しへの警戒が売りにつながったとみられます。同じ電機と半導体でも、銘柄ごとに需給が大きく割れた一週間でした。

今週の為替・他指数の動向

今週の相場を最も強く動かしたのは為替でした。USD/JPYは週初の163.59円から週終の158.72円まで、4.87円(マイナス2.98%)の大幅な円高が進みました。週の途中には政府・日銀による為替介入が伝わり、財務官が米当局からの支援に言及したとの報道も出るなど、160円の節目を割り込む急激な円高が輸出関連株の重荷となりました。火曜以降の日経平均急落と、円高に弱い半導体や金融の下落は、この為替の動きと表裏一体でした。

米国株は総じて小動きでした。ダウ平均は週初52,173.42から週終52,208.06へプラス34.64(プラス0.07%)とほぼ横ばい、ナスダックは25,236.19から25,122.18へマイナス114.01(マイナス0.45%)、S&P500は7,464.20から7,437.63へマイナス26.57(マイナス0.36%)と、いずれも狭い値幅にとどまりました。恐怖指数とされるVIXは17.62から16.78へマイナス0.84(マイナス4.77%)と低下しており、米国側では大きな不安の高まりは見られませんでした。日本株の乱高下が、外部環境よりも国内の為替と政策要因に強く反応したことを示しています。

今週の仮想トレード実績

本日のペーパートレード(仮想取引)の結果です。取引28件(9勝19敗)。上位3銘柄を個別に振り返ります。

ここからは、当ブログで運用している自動売買システムによる仮想トレード(ペーパートレード、実際の資金は用いない検証取引)の一週間を振り返ります。今週は全体として円高と急落局面に翻弄され、思うように利益を積み上げられませんでした。とりわけ寄り付きから下値を探った水曜は苦しい一日となりました。上位3銘柄について、狙いと結果を掘り下げます。

東洋エンジニアリング(6330)

2026年7月31日時点の東洋エンジニアリング(6330)株価チャート(日足)
売り2,062円 → 2,022円7/28 12:35 → 13:30900株+33,795円(+1.82%) 🔺

火曜に空売りで臨んだ東洋エンジニアリング(6330)は、今週最も手応えのあった一戦でした。私は寄り付き後の戻りが続かないと読んで2,062円で新規売りに入り、下押しの流れに乗せて2,022円まで引き付けてから2時間ルールで手仕舞いました。値幅にしてマイナス1.82%の下落を捉えられたことになります。火曜の全体急落と同じ方向にポジションを置けたことが素直に効いた形で、下げ相場では素直な順張りの売りが機能することを再確認できました。

キヤノン(7751)

2026年7月31日時点のキヤノン(7751)株価チャート(日足)
売り4,625円 → 4,670円7/27 09:15 → 09:36400株-20,231円(-1.09%) 🔻
売り4,574円 → 4,589.8円7/29 09:15 → 10:30400株-8,519円(-0.47%) 🔻

キヤノン(7751)は今週2回売りで取り組み、いずれも狙いどおりには進みませんでした。月曜は4,625円から入ったものの反発に押し戻され、4,670円でストップロスに引っかかって早々に撤退しています。水曜も4,574円で再挑戦しましたが、こちらも戻り歩調に逆らう形となり時間決済で小幅の負けとなりました。円高で輸出株が売られやすい地合いを想定していたのに対し、この銘柄は下値が堅く、私の描いた下落シナリオと実際の値動きがかみ合いませんでした。逆行のサインが出た段階で見送る判断が欲しかった二戦でした。

本田技研工業(7267)

2026年7月31日時点の本田技研工業(7267)株価チャート(日足)
売り1,570.5円 → 1,575円7/27 09:15 → 10:301,200株-7,665円(-0.41%) 🔻
売り1,640円 → 1,653.5円7/29 09:15 → 09:381,200株-18,571円(-0.94%) 🔻

本田技研工業(7267)も今週2回売って、2回とも損失で終えました。月曜は1,570.50円から入って時間決済まで持ちこたえたものの小幅の負け、水曜は1,640円で売った直後に切り返され、わずか23分でストップロス発動となりました。円高は自動車株には逆風のはずでしたが、自動車セクターが週間でプラス5.50%と上昇したことが示すとおり、この週の自動車株はむしろ買われる局面が多く、売り目線そのものが地合いと逆でした。セクター全体の資金の向きを軽視したことが、続けての空振りにつながったと考えています。

今週のまとめ

銘柄方向エントリー決済株数時刻損益
キヤノン(7751)売り4,625円4,670円400株7/27 09:15→09:36-20,231円 🔻
日本航空(9201)売り2,904.5円2,901円600株7/27 09:15→10:30+10円 🔺
本田技研工業(7267)売り1,570.5円1,575円1,200株7/27 09:15→10:30-7,665円 🔻
三井物産(8031)売り4,973円4,945円400株7/27 12:35→13:30+8,820円 🔺
ベイカレント(6532)売り7,023円7,047円200株7/27 12:35→13:30-6,488円 🔻
三井住友トラストグループ(8309)売り6,885円6,892.1円200株7/27 12:35→13:30-3,073円 🔻
富士通(6702)売り3,571.9円3,603.2円500株7/28 09:15→10:30-17,803円 🔻
中外製薬(4519)売り7,112円7,001.2円200株7/28 09:15→10:30+20,466円 🔺
日本製鉄(5401)売り652.4円644.5円3,000株7/28 09:15→10:30+21,366円 🔺
川崎汽船(9107)売り2,814.8円2,819.5円700株7/28 12:35→13:30-5,656円 🔻
東洋エンジニアリング(6330)売り2,062円2,022円900株7/28 12:35→13:30+33,795円 🔺
三菱UFJフィナンシャル(8306)売り3,688円3,693円500株7/28 12:35→13:30-4,714円 🔻
キヤノン(7751)売り4,574円4,589.8円400株7/29 09:15→10:30-8,519円 🔻
本田技研工業(7267)売り1,640円1,653.5円1,200株7/29 09:15→09:38-18,571円 🔻
SUBARU(7270)売り2,717.9円2,740.5円700株7/29 09:15→09:38-18,113円 🔻
サイゼリヤ(7581)売り8,350円8,340円200株7/29 12:35→13:30-3円 🔻
東海旅客鉄道(9022)売り4,255.4円4,289.6円400株7/29 12:35→13:05-15,731円 🔻
ヒューリック(3003)売り1,893.4円1,909円1,000株7/29 12:35→13:07-17,881円 🔻
任天堂(7974)売り8,052.2円8,008円200株7/30 09:15→10:30+6,913円 🔺
イオン(8267)売り1,419円1,426.5円1,400株7/30 12:35→13:30-12,890円 🔻
SHIFT(3697)売り921.4円912.3円2,100株7/30 12:35→13:30+16,800円 🔺
アサヒグループ HD(2502)売り1,751円1,757.5円1,100株7/30 12:35→13:30-9,466円 🔻
野村ホールディングス(8604)売り1,490.6円1,506.4円1,300株7/31 09:15→09:31-22,878円 🔻
中部電力(9502)売り2,753.3円2,775.5円700株7/31 09:15→09:33-17,862円 🔻
日本たばこ産業(2914)売り7,148.7円7,209円200株7/31 09:15→10:06-13,783円 🔻
日立建機(6305)売り5,427円5,363.2円300株7/31 12:36→13:30+17,198円 🔺
小松製作所(6301)売り6,950円6,910.1円200株7/31 12:36→13:30+6,317円 🔺
日本たばこ産業(2914)売り7,065.8円7,091円200株7/31 12:36→13:30-6,739円 🔻
合計 28件|9勝19敗-96,381円

来週の注目イベント

来週は決算発表が本格化する入り口にあたります。提供データの範囲では、8月3日(月)にオルガノ(6368)、日本製鋼所(5631)、FUJI(6134)、PALTAC(8283)、住友ベークライト(4203)、山梨中央銀行(8360)など、いずれも東証プライム上場企業の第1四半期決算が予定されています。個別の物色が決算内容に左右されやすい局面に入るため、発表後の株価反応には注意が必要です。

経済指標では、まず本日12時に日銀金融政策決定会合の結果発表が控えます。今回は展望レポートの公表回にあたり、物価見通しの上方修正の有無が焦点となります。海外に目を向けると、8月4日(火)21時30分に米PCEデフレーター(6月分)、そして週末の8月7日(金)21時30分には最重要指標の米雇用統計(7月分)が発表されます。今週の急激な円高の背景に日米の金融政策への思惑があっただけに、これらの結果は為替を通じて日本株にも波及しやすい日程です。

来週の展開予想

来週の日経平均は、金曜に64,000円台を回復した勢いを維持できるかが最初の分岐点になります。今週は週安値60,448.90円まで一度沈んでから週終値64,362.02円まで戻したことで、下値の目安と上値の重さが同時に確認されました。テクニカル的には、週高値の65,364.73円を明確に上抜けられるかどうかが、目先の方向感を左右する水準として意識されます。反対に、下値では急落前の水準である62,000円前後で買い支えが入るかが焦点となりそうです。

最大の変数は引き続き為替です。USD/JPYが158円台まで円高が進んだ状態を織り込みきれるか、それとも介入後の反動でいったん円安方向へ戻すかによって、輸出関連と内需関連の物色の綱引きが変わってきます。円高が定着すれば今週上位だった電機や食品などの内需寄りが相対的に優位となり、円安に振れれば売られ過ぎた半導体や自動車の見直しが入る展開も考えられます。日銀会合と週末の米雇用統計という重要イベントを挟むため、方向感が出るのは週後半になる可能性があります。荒れた地合いが続いた今週の反動として、来週も値幅の大きい展開には引き続き備えておきたいところです。

今週の株価関連ニュースまとめ

今週の相場を動かした最大のテーマは、金融政策と為替でした。日銀は政策金利を1.0%程度に据え置く一方、総裁が物価の上振れリスクを意識する姿勢を示したと伝わり、追加利上げへの思惑が円買いを誘いました。これと並行して、政府・日銀による為替介入が政府関係者の話として報じられ、円急騰の局面では財務官が米当局からの支援に言及したとされます。一連の動きが週半ばの株安と、その後の急速な円高につながりました。

個別企業を巡るニュースも相次ぎました。半導体大手キオクシアについては、4月から9月期の純利益が35倍に達するとの見通しが報じられ、逆風下の半導体セクターのなかで数少ない明るい材料となりました。一方で、イオン系商業施設での爆発によりオンワードの3人が死亡したと伝わったほか、東海汽船に事業停止命令が出される見通しとの報道もあり、社会的な関心を集めました。全体としては、金融政策と為替という大きなテーマが地合いを支配し、個別材料はその流れのなかで消化された一週間でした。

免責事項

本記事は情報提供を目的としたものであり、特定銘柄の売買を推奨・勧誘するものではありません。掲載している株価・指標等のデータは記事作成時点のものであり、その正確性・完全性を保証するものではありません。投資の最終判断はご自身の責任でお願いいたします。詳しくは免責事項をご覧ください。

出典: 株価・指標データは Yahoo!ファイナンス、J-Quants API、日本取引所グループ公表資料等を基に作成しています。記事中の「仮想トレード」は実際の資金を用いないペーパートレード(検証記録)です。

コメント